熱停止しがちな SONY VLOGCAM ZV-E1 にFANを追加してみた

ZV-E1は熱停止するのか？

ビデオグラファーのYouTuberが「ZV-E1は熱停止するぞ」と声を揃えて発信しているが、実際はどうなのか？検証してみた。

なお、検証のため敢えて自動電源OFF温度は「標準」に設定している。

室温	自動電源OFF温度	モニターの状態	動画画質設定	ビットレード	フレームレート	ISO
28℃	標準	オープン状態	4:2:0 10bit	45Mbps	60fps	12800

結果、9分38秒しか持たなかった—-

冷却FANを追加するとどうなるのか？

Amazonで安価なカメラ用FANを検索すると、以下の２つが目に入ったので購入してみた

メーカー	機種名	ペルチェ有無	バッテリー有無	バッテリー持続時間※
Ulanzi	CA-25	なし	あり	弱にて1時間以上
SOONPHO	SP-A7	あり	なし	–

ペルチェの冷却能力の凄まじさ

ペルチェ素子を使った冷却システムを初めて購入してみたが、電源ONから10秒でキンキンに冷える。

「これではカメラが冷えすぎて結露してしまう」と感じたため、PC用の熱伝導シートを購入。

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ADWITS 9パック3種類の厚さ0.5mm、1.0mm 、1.5 mm熱伝導性シリコンパッド

この熱伝導シートは吸着面に保護の透明シートがくっついているが、カメラが冷えすぎて結露するのを避けるためにカメラ側は透明シートを剥がさず使用。

カメラにペルチェ付き冷却FANを装着してテスト！
結果は15分32秒で熱停止（自動電源OFF温度は「標準」）
冷却システム無しの標準状態から約1.5倍の時間録画できた。

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空冷FANの場合

最近カメラ界隈でよく見かけるUlanzi製の冷却FAN。固定する構造が賢く、別パーツ無しに色々なカメラに装着可能。

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結果は14分51秒で熱停止（自動電源OFF温度は「標準」）
こちらも冷却システム無しの標準状態から約1.5倍の時間録画できた。

標準状態と冷却FANありのまとめ

結果をまとめると以下のとおり。
冷却FANを装着するだけで、自動電源OFF温度が「標準」であれば約1.5倍、自動電源OFF温度が「高温」であれば、バッテリーやSDカードの容量が続く限り録画できそうです。

冷却FAN有無	冷却FAN名	自動電源OFF温度 標準	自動電源OFF温度 高	室温
無し	–	9:38	26:12	28℃
有り	Ulanzi CA-25	14:51	停止せず※	28℃
有り	SOONPHO SP-A7	15:32	停止せず※	28℃

冷却FANおすすめ機種

今回の検証でのおすすめは断然Ulanziです。ペルチェは結露の不安が拭えませんし、日陰かつ気温30℃程度であれば、空冷FANでも全然問題なさそうだったからです。
さらに、バッテリー内蔵のため、モバイルバッテリーを持ち歩く必要もありません。

長回しの安心感のために、空冷FAN、検討されてみてはいかがでしょうか？