ここ最近、メイン機のMac mini M4 Proをウキウキで「macOS 26 Tahoe」にアップデートしたんですが、そこから地獄のようなネットワークトラブルに見舞われていました。
結論から言うと、OSのネットワーク設定の奥深くにあるネットワーク設定を変更することで完治しました。
同じ症状で「Mac壊れた!?」と焦っている同業者(特にエンジニアやクリエイターの方)のために、解決までの経緯と設定方法を備忘録として残しておきます。これ、知らないと絶対ハマるやつです。
発生した謎の症状:Googleは速いのに、Copilotが死ぬ
症状がかなり特異で、最初は原因の切り分けに苦労しました。
- 環境: Mac mini M4 Pro / macOS 26 Tahoe / 有線LAN接続
- 症状: ネットは繋がっているのに、「特定のサイト」だけレスポンスが異常に遅い。
- ブラウザでサイトを開くと、最初の読み込み開始まで10〜30秒待たされる(DNS解決かハンドシェイクで詰まっている感じ)。
- 特に影響がひどかったのが、Copilotや、バリュードメインなどのレンタルサーバー管理画面。タイムアウト連発で仕事になりません。
- 不可解な点:
- Google検索やYouTubeは爆速で見れる。
- スピードテスト(Fast.comなど)を回すと、爆速の数値が出る。
「スピードテストは問題ないから回線は正常だな」と判断してドツボにハマりました。これ、「回線の太さ(帯域)」の問題じゃなくて、「接続の確立(ハンドシェイク)」の問題だったんです。
原因:最新macOSの「張り切りすぎた」イーサネット設定
色々と検証記事やフォーラムを漁り、パケットの挙動を追ってみて分かったのですが、原因はMac mini M4 Proのイーサネットコントローラと、macOS Tahoeの組み合わせでデフォルト有効になっている「AVB (Audio Video Bridging)」機能でした。
AVBは、プロの映像・音響機器向けに遅延なくデータを同期転送するための規格です。M4 miniでは macOS 26でこの機能がオンになっています。
しかし、この機能が一般的な家庭用ルーターやハブと相性を起こし、「お互いの規格を確認し合うネゴシエーション」に失敗しては再接続を繰り返すという挙動をすることがあるようです。
要するに、Macが「俺はプロ用機材だぞ!」とハブに話しかけ続けて、ハブが「知らんがな」と無視し、会話が成立していない状態だったわけです。
解決手順:AVBを黙らせる
設定は「システム設定」のかなり深いところにあります。自動設定を切って、手動で固定します。
1. ネットワーク設定を開く
「システム設定」→「ネットワーク」→「イーサネット」をクリックします。 その中の「詳細…」ボタンを押します。


2. ハードウェア設定を手動に変更
左メニューの「ハードウェア」タブを選びます。 一番上の「構成」がデフォルトだと「自動」になっているはずです。これを「手動」に変更します。
3. AVB/EAVモードをオフにする(最重要)
設定項目が出てくるので、以下のように変更します。
- 速度: 1000baseT(またはハブに合わせて固定。自動にしない)
- 二重通信: 全二重
- AVB/EAVモード: チェックを外す(OFFにする)

この「AVB/EAVモード」のチェックを外した瞬間、詰まっていたパイプが通ったように、全てのサイトが一瞬で表示されるようになりました。 今までのストレスは一体…。
念の為の追加設定:IPv6とトラッキング制限
今回のAVB無効化でほぼ直りましたが、念には念を入れて、macOS Tahoeで悪さをしがちな以下の2点も設定変更しておきました。
- IPv6の設定を「リンクローカルのみ」に
- 場所:「詳細…」→「TCP/IP」
- 日本のIPoE環境だと、IPv6のタイムアウト待ち(Happy Eyeballs問題)が悪さをして遅延することがあるので、LAN内通信以外はIPv4に倒しました。
- 「IPアドレスのトラッキングを制限」をオフ
- 場所:「ネットワーク」→「イーサネット」の直下
- これがオンだとAppleのリレーサーバーを経由して通信しようとするため、開発系のツールや社内LAN的なアクセスで弾かれることがあります。
まとめ
M4 ProチップのMac、処理速度は最高なんですが、ネットワーク周りのドライバや設定がまだ「最先端すぎて」周辺機器と噛み合っていない部分があるようです。
もし「Mac買い替えたらネットがプチプチ切れる」「特定のサイトだけ重い」という人がいたら、ルーターを疑う前にイーサネットの「ハードウェア設定」を確認してみてください。

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